第1条件は安全であるということでしたが、その次は家全体が包まれているということです。
天井、壁、床が断熱材できっちり包まれていれば、夏は涼しく、冬は暖かいすごしやすい建物となります。温度差による健康被害もおきません。
その上、床や壁に和紙や漆喰、杉板などを施工し、床材は無垢の板を使用して、良い素材に包まれる、そうすれば、健康的で明るく生活できると思います。
とくにLDKと寝室がポイントです!!
素材にこだわる理由のときにお伝えしましたが、住宅に使用する素材にはできる限り、化学物質を含まないものを使用することが良いと思います。
次の世代、次の次の世代のためにも、健康的な住宅にすることをお勧めします。
本日、羽島市堀津町H様邸の地鎮祭を執り行いました。
雨模様でしたが、傘をさすほどではなく、無事催行されました。
当社からすぐの地元での工事ですので、いつも以上に力が入ります。
工事中も見学できますので、ご興味ございましたら連絡ください。
地鎮祭風景
私が考える理想の住宅とは、
まず第一が安全強固ということです。
地震や台風などで倒壊しない建物でないと、そこに住む家族の命を守ることができないと思います。
大学を卒業する年の1995年1月17日に、阪神淡路大震災が起こりました。その日の朝方、今も住んでいる羽島市の実家で寝ていましたが、大きなゆれですぐ起きました。
明らかに今までの地震とは違うゆれに、すぐTVで状況を確認しようと思いましたが、震源地は関西地区で、流れてくる映像は建築を学んできた私にとって大変ショックでした。
その2ヵ月後に就職で京都に行くことになっていましたので、卒業研究を提出後、すぐに向かいました。
京都の会社でしたので、京都近郊の仕事が多く、1年近く瓦や外壁の直しがほとんどでした。
学生時代は、有名建築家のつくる、見た目の良い建物に憧れていましたが、建物に最も大事なものは強固であるということだと思いました。
結局、肌荒れの理由は、もともと肌が弱かったのと、乾燥だとわかりました。(喘息などの呼吸器系や頭痛などはまったくありませんでした。)
しかし、このとき調べた化学物質過敏症が、アレルギーと同じで蓄積して、許容量を超えると発症するということでしたので、
できる限りそういったものを出さない素材を使うようにしてきました。
住宅政策の流れとして、ゼロエネルギー住宅が主流であり、冷暖房などの効率を良くするため、高気密高断熱住宅にすることは避けられないように思います。
そのためにも、気密性を高める住宅こそ、使う素材に気をつけるべきです。
しかし、住宅を建築するにも予算があり、すべての建物が理想通りに建築することは難しいと思います。
その限られた予算の中で、できるかぎり理想の住宅を追求することが、住宅を創るプロを使命だと思っています。
次回からは、「私が考える理想の家」をお伝えします。
現在工事中の建物も挟みながらとなりますので、気長にお付き合いください。
科学物質過敏症を調べて解ったことは、それが原因で起こる症状は、めまい、頭痛、吐き気、咳が出るなどで
肌など目に見える症状は少ないようでした。
ただ世の中が「高気密高断熱住宅こそがこれからの家だ」といった雰囲気になり始めたころで、
当時、かたくなに昔からの家づくりをしていましたが、気密性の高い住宅の勉強もし始めていました。
学んだことや、病院の先生からの診断結果などから、原因の一つに乾燥のしすぎがあるようでした。
ちなみに、当時住んでいた家も床は無垢材でしたし、壁こそビニールクロスでしたが、
構造材なども集成材は一本も使っていませんでした。
肌荒れの治った長女(当時8歳)と同じ症状の次女(1歳)
長男(6歳)は症状が出ませんでした。